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雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

オカルト?

旅行・地域

理系の博士号を持っているという大統領の発言を、保守系新聞が伝えた。
 いわく、人工衛星を打ち上げようとした際、2機の「ステルス機」が領空を侵犯し、ロケットと地上施設の交信を妨害しようとした。しかし予備システムに切り替え、妨害は成功せず、ロケットは無事打ち上げられた。ステルス機を撃墜することもできたが、そうしないことを決めた。
 そもそも、ステルス機が妨害電波を出す、ということが矛盾だ。「ステルス」というのはレーダー波に反応しないということなので、自ら電波を出した時点で「ステルス」ではなくなってしまうからだ。従って、領空侵犯した「ステルス機が地上とロケットの交信を妨害する」ことは基本的にあり得ない(もちろんステルス機のステルス機能を殺して使えば別だが)。
 しかも、妨害電波を発している「ステルス機」を撃墜するというのも、すでに「ステルス」ではない飛行機なのだから、撃墜するも何も、このせりふ自体に全く意味がない。外国の陰謀以前に、単なるシステム故障なんじゃないの?と疑われても仕方ない。
 どんな国であれ、平和的な技術発展は大いに歓迎すべきことなのだが、この国は高校生の常識レベルで???なことが大まじめに報道され、しかもそれが欧米メディアに大々的に取り上げられてしまったリして「脅威増大」とかいう話になっていく。こんな誤解が積み重なって戦争が始まったらと思うと、正直ぞっとする。