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雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

だからひま

旅行・地域

 クリスマスも新年もない当地だが、冬は確実に近づいている。木枯らしの吹く中、最後のテニスレッスンが終わり、「来春までお休み」がテニスコートのオーナー(富豪だ)から告げられた。駐在員は会費を出し合って、コートを貸していただいている(大手商社など大企業は1社単位で福利厚生契約をしているところもあるようだ)、という扱い。日本人学校も17日頃から冬休みに入り、子供連れで赴任している多くの駐在員が帰国する。
 「この国でいま、アクティブな仕事はできないよ」とある大手企業ビジネスマンが言っていたけれど、実際制裁がどんどん強まっている中、よほどの覚悟がないと突っ込んでいけないだろう。さらに、近隣国を見回せば「ほかにも投資先はありますよ」というのも正直な感想だと思う。実際、この国の人が声高に喧伝するほど、各国の投資が入ってきているわけでもないようだ。
 仮に当地の現場がやる気でも、本社が(対米関係とかいろいろ考えれば)及び腰、というのもよく分かる。氏の発言は「危なくなったら帰りますよ。アクティブな仕事をしていないのに、危険を冒して残る意味はない」と続いたのだが、そうかもしれないと思う。
 メディア的には「日本がもたついている間に、中韓ロが進出して市場を取られちゃうよ」という指摘も出てくるだろうけど、個人的にはこれら3国と日本が同じフィールドでばたばたやっている時点ですでに負け、だと思う。いくらビジネスはリスクがつきものと言っても、1人当たり人件費も、許容できる危険リスクも比較にならない(日本は高い)。
 逆に言えば後発の国々は多くのリスクを取る必要があるということでもある。この地域についていえば、さらに欧州勢が強い。移民の歴史もあるし、何より距離が近い。ウィーン、フランクフルトまで5時間弱。日本と香港の距離だ。
 というわけで、少しずつ日本人は帰り始め、残るわれわれは、いろいろやっているけれども特に成果なく、ささやかに自宅で鍋物の忘年会でもやって、そんな感じで年を越えるのか。
 今年は(例年?)あまり好調とは言えなかったが、1.文字習得。2.テニス上達。は成果と認めて良いかなと思う。もちろんロシア語忘れたとか、「逆コース」も発生中。
 さて、この国の人事をはじめとした「政局」は一昔前の自民党派閥政治を彷彿とさせるのだけれど、「身内びいき」が横行するのは、やっぱりこの国の国民性を反映してるのかな、と思う。日本も笑えないけれど、「世襲」という狭い範囲でなく、「友達」とか「親戚」くらいでも大きな影響力を行使しているのが特徴、らしい。