読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

涙のドバイ

 ドバイの日本料理店で散財したのだけれど、かかっている曲が絶妙すぎた。有線放送があるとは思えないので誰の趣味か分からないが、「渡良瀬橋」(森高千里)、「異邦人」(ZARD/久保田早紀)「あなた」(小坂明子)「卒業写真」(荒井由実)「元気を出して」(竹内まりや)と進んでいく。
 味噌ラーメン(チャーハン付き)を食べながら思わず涙したが、きっと店員(日本人ばかりじゃない)には「変な奴」と思われたに違いない。偶然だけど、ぜんぶ「実らない恋」を歌っているのが、また泣ける。
 ちなみに渡良瀬橋には行ったことがあったりする。ドバイの真夏のような暑い日にだが。
 このレストラン、中東で大使館などの料理人を歴任されたオーナーシェフが開店し、複数の日本人シェフ(みなさんアフガニスタンなど各地で料理人をされた強者で、「今度友達がいるんでアルジェリアに行くんです」のような会話がごく自然に交わされる)が支えている。味もサービスもすこぶるよく、日本人の利用も多い。
 ドバイは駐在員都市で、歌のように皆が日本の恋人と別れを嘆きながら暮らしているとは到底思えないが、こちらは体調不良があったりして、最近ちょっと里心がついてきたのかもしれない。
 別に大きな問題がいま起こっているわけではないのだけど、ある日突然ルールを変えてしまう人々と共に暮らす日々が続くと、アラブといえどドバイまで出てくると「こりゃもう日本だよなぁ〜」と言ってしまいたくなる。