読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

YEN君臨

 「ネット君臨」で始まった2008年は、まさかの「YEN(¥)君臨」で終わりそうな感じになってきた。
 当地にはまだ通貨危機の影響は及んでおらず(ドバイなどはかなり影響が来ているようだが)、まだインフレの方が深刻だ。ここまではグローバル化が及んでいなかったということだろうか。隣国はすでにIMF融資を受けたということで、無傷でいられようはずもないと思うのだけれど、「影響が来るのは最後じゃないですか」という事情通の話も理解できる。
 しかし我々駐在員は、ドルかユーロで暮らしているので、通貨危機のニュースに注目せざるを得ない。特にドルより先にユーロが崩壊したのは驚くべき状況。1ユーロ=170円近かったのが、2-3か月で128円にまで落ちるというのは、いくらなんでも異常である(今日の24時間だけで10円近く落ちているのではないか)。円が強いのは悪いことではないのだが、ユーロやドル建てで現地スタッフに給料を払っている会社もあり、現地通貨換算で購買力があまりに変動すると、先が見通せないまま臨時の給与改定を余儀なくされるという、マネージャーとしては悪夢のシナリオが待っている。
 しかし「失われた世代」の影響で(小生もその1人だ)少子化が進み、経済のグローバル化金融工学に後れを取った「ガラパゴス」。「もはや国力は上がりようもない」との悲観論が支配していた日本が、1週遅れのトップランナーになり、まさかの「円君臨」。
 1週遅れだろうが僥倖だろうが、日本人の堅実さも馬鹿にしたもんではない、と気を取り直してもよいと思う。日本を離れていくつかバブってる国も訪れたけれど、日本について「こんなに効率よく、こんなに働き者が多く(生産性が高く)、こんな便利な国はない」と見直した、というのが正直なところだから。