雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

延焼原因

【麻生首相ぶらさがり詳報】「ホテルのバーは安全で安い」
記者日記:パソコン不信/埼玉 - 毎日jp(毎日新聞)
コンパス:先月下旬、夏休みを取って韓国に出向いた/滋賀 - 毎日jp(毎日新聞)

 最近、新聞業界が使っているのは、いまや「特殊な日本語」になってるのに、それが「スタンダード」だと思ってるところに「炎上」多発の起源があるんじゃないかと思っています。いまどき常体の文章なんてほとんどないのに、新聞だけは字数詰める関係で、「ですます」禁止。よほど気を付けないと、いまの日本語感覚では偉そうに見えちゃう。*1
 コラムの内容についてはあれだが、「結論づけないとコラムにならない」とかデスクに言われて、短行に押し込もうと新人記者が無理してる感じもする。問題が起こるのはいつも地方版。チェックが甘いと言えばそれまでだが、そもそも、しょうもない原稿を書きすぎて疲れてるんじゃないんだろうか。(ちなみに韓国編のコラムは、「携帯電話は話す道具なんだから、韓国みたいに地下鉄の中で自由に話してもいいんじゃないか」というところが出火原因らしい。筆者の弁明も掲載されているが、要するに記者が「書きたいこと」に小コラムという枠がマッチしておらず、舌足らずになったようだ)。
 麻生首相について、麻生さんはすごい金持ちだってみんな知ってるんだから、好きなところで飲めばいい、それを許す人だけ支持すればいいんだと思ってるんですけど、選挙直前なのに飲み屋通いは得じゃないというのは事実で、このやりとりを全文掲載して支持率が上がる、って感じのやりとりでもないな、と遠くから思いました。(ホテルのバーが要人にとって面倒が少なくて「高くない」というのは、微妙に真実を衝いていると思うけれど)
 日ごろの取材姿勢がああいうところで現れる、といえばその通りなのかもしれないけれど、社名が出る前提で質問するのに慣れてないからああいう聞き方ができるんでしょうな。「ぶら下がり」というのは時間が極めて少ないから、記者は一問でも多く聞こうと焦るものですが、官房長官会見のように本来「社名と名前を名乗るべき」なんだろう。
 ちなみにこの文章は「ブログ体」かなぁ。日本語は難しいあるネ。

*1:厳然として常体で残っているのは小説と論文だと思うが、どちらも第三者的=客観叙述に終始する点が共通している。小説でも私小説になるとトラブルが絶えないように、新聞記事でも客観事実報道をしているうちは常体で問題ないのだが、コラムになると問題が出るのは「常体で書かれる」=「上から目線」に見えるという日本語の環境変化があると思う。