雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

「NEWTON」と「東洋経済」

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 あんまり海外手当という面では手厚くない会社なのですが、日本の新聞や雑誌をいろいろと送ってくれるのはよいことだと思います。
 ネットがここまで普及すれば、別に3日遅れで日本から送られてきた新聞を読まなくてもと思うけれど、「TIME」や「Newsweek」「Economist」なども送って(伝票を処理してないが、ひょっとしたら当地で購読してるのか?)くるので、それなりに世界の潮流も感じられる(別に英語で全部の記事を読んでいるわけではないですが、表紙の扱いとか、巻頭特集くらいを見ると、欧米世界の流行というものは見えるわけで)。
 しかし、こちらに来ると日本の新聞や、週刊文春や新潮といった週刊誌というのは実はあまり面白く読めないのです。実はこういうメディアはメディアどうしのシンクロ効果があるから面白く読めるのですね。たとえばテレビのワイドショーでちょっと見た話について、新聞で探して再度記事を見たり(スポーツなんかもそうですな)、さらに電車の中吊り広告で週刊誌の見出しをチェック、さらに雑誌を売店で購入(ないし床屋なぞで暇つぶしに読む)、みたいな相乗効果があって、初めて「世間の情報についていく」ということになるわけですね。
 だから、週刊誌なんていうのは東京(とか大都市)で読むから面白いのだと思うのです。実際、田舎のマイカー通勤ではとても読む気がしない(第一読んだら運転が危険すぎる)。実際地方都市暮らしの時はほとんど週刊誌を読むことはなかったし、別になんの不満もありませんでした。代わりに車中でラジオを聴いていたりするけれど。
 そんなことを思っていたさなか、当地在住が長い(20年以上)という人と話をする機会があったのですけれど、インターネットが普及する前はやはり当地の日系企業は日本の新聞を何紙も購読していたが、いまはさっぱりという話。でも購読を全部止めると言うことはないんだそうです。なぜかというと「教育・家庭欄や文化欄、料理の欄が必要」なんだそうで。そうか。ニュースを読みたいだけの旦那には必要ないけれど、奥さんには必要かもなぁ。毎日新しい料理のレシピを紹介してくれるとか、そういう「プッシュ型」メディアの特性は、こういう街で引きこもりがちな生活を送っている人々にとっては、すごく大事なのかもしれない。ネットもあるけれど、自分で情報を探すっていうのは、仕事とか興味のあるジャンル、要は「必要にせまられ」なければ、案外おっくうなものですし。

 さて、会社から日本の購読料金さえ払えば、会社負担の航空便で雑誌を送ってくれるという話を聞いたので、いろいろ思案の末選んだのは「Newton」と「週刊東洋経済」。自分で選んでおいてすごい意外な選択だなと思ったのだけれど、普通の週刊誌はさっき言ったように面白くないし、せいぜい30分で読み終わってしまう。海外で外国の人と話すと、日本がらみの話題というのはたいていがテクノロジーがらみか経済の話なんですね。外国のジャーナリストなんていうのは、日本のマニアックな話を突然振ってきたりすることもあるので、そういう話題に対応するには、こんな感じの選択もあるだろうなと思いました。
 しかしニュートンは中学生以来、東洋経済は初めて読むのだけど、結構読み応えがあって、航空便で極めて重要な「グラムあたりの単価」ということを考えれば、悪くない選択のような気がしました。ニュートンよりもう少しレベルを上げた(ニュートンは理科好きの中学生くらいを対象にしているように思えますが、理系の高校生が面白く読めるくらいの)科学雑誌があるとよいのだけど、今やまともに生き残っているのはニュートンだけだしなぁ…。