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雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

毎日が北海道夕刊廃止

メディア

アサヒ・コム毎日新聞社が道内での夕刊発行を8月末でやめることについて、同社北海道支社は13日付の紙面で正式発表する。同紙の夕刊は、道内では札幌圏を中心に旭川、小樽、室蘭などで発行されている。9月からの新聞価格は、朝夕刊セットの3925円から、朝刊のみの地域に適用されている現行の統合版価格である3007円になる。
 夕刊廃止の理由について、同社は「北海道の読者からの要望に応えて、新しいタイプの朝刊を発行することにした」としており、朝刊のページ数を増やすことなども検討しているという。しかし、今年3月の発行部数は約1万4千部(日本ABC協会調べ)で、06年1月に比べて約4800部減少しており、配達経費を削減する狙いもあると見られる。 北海道以外では、従来通り夕刊が発行される。

 170万都市の札幌市内のシェア争いは激しいが、それ以外は人口密度が低く、宅配向きの地域でないのは事実。北海道の景気冷え込みは厳しく、格安の地域紙の攻勢もある。1万4千部ではとても宅配の採算は取れまい(日経も北海道は夕刊がない)。
 しかし、夕刊がなくなるとどうしても記者の動きが変わってくるのも事実…。記者数も減らされるだろうし、編集に影響がないはずはない。新聞協会賞の中でも歴史に名を残すスクープ「旧石器時代遺跡ねつ造」を生んだ毎日新聞北海道支社といえど例外ではないということなのだろうか。
 時代が変わり、シェアより採算性の時代(別の言い方をすればコスト削減)だということだろうが、「網羅性」の名の下に日本の全国紙は不採算部門をたくさん抱えている。海外取材などははいわずもがなである(国際記事は閲読率が低いと聞く)。
 しかし地域報道(北海道各社はローカルで整理部を持ち、独自紙面を作ってきた)と販売(部数維持拡大)はこれまで車の両輪と考えられてきたから、そこまで手を付ける必要がでてきたということは相当厳しいということなんだろう。これからの事業再構築がどうなっていくのか、気にかかる。 

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*1:しかし、毎日新聞社社告は「北海道支社版朝刊が変わります」で、本文も朝刊リニューアル「9月から、新しい時代に対応した朝刊を発行します」との書き出し。たとえ少数といえども、これまで受けられたサービス(夕刊)が受けられなくなる読者がいるのだから、いまさらジャーナリズムなどとは言わないが社告くらいは読者(顧客)に対して誠実に説明すべきだと考えるのだが、どうだろうか。