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雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

産油国

 産油国の当地では、原油価格が上がると景気はよくなるのが必定なのです。もちろん経済制裁とかがあるので、そのまま経済絶好調、ドバイのように摩天楼建ちすぎという方向にはいかないわけですが、建設ラッシュで、不動産ブーム。油から不動産にお金が流れるという図式は、数年前のロシア=モスクワと全く変わりありません。
 お客様は神様、という日本的サービスという考えでいけば(禁制品があるとかないとか以前に)製品の質もサービスレベルもまだまだまだまだというレベルなわけですが(だいたい休みが多すぎる)、値段だけは外貨換算で一人前に日本とあまり変わらないレベルまで、高級住宅街の山の上の方では上がってきているのが実態なのです。そう考えると日本の物価、とくにわが愛しの足立区というのは奇跡のように物価が安いといえるのかも(ソウルも決して物価が安くはなかった)
 大統領は「原油は戦略商品である」と言い切ってしまっているわけですが、逆に戦略商品だからこそ、油に依存しない経済を作るというのが望ましいわけですが、それは進んでいるのだろうかと思ったりもします。
 全体に、なんでもあるし、なんでも作っているのですが、建築を見ても、構造物となる鉄骨などはきちんとしているのですが、壁の塗り方(左官ですな)、シャワーの水の出方(国産品の水栓や便器のレベル)、なんていうものがまったくなっていなくて、逆に輸入品を使っている湾岸諸国の方がはるかにレベルが高い、ということになっている。ただそれに対して真摯に改善を考える、という日本人的な勤勉さまではいかないんでしょうね。関税も高いらしいので(輸入車で関税が価格の80%だそう)、そういう国産品育成政策は悪いことではないのでしょうが、規制に安住するという方向に進んでしまうと、なかなか強盛大国にはいかないんじゃないでしょうか。ウラン濃縮なんていうのは、遠心分離機を何万台もつなげて正確に同期させて作動させるという、原始的だけど基本的な工作精度や安定した工業技術がもっとも要求される分野であります。
 そう考えるとパキスタンがなぜ核兵器開発に成功したかということには、かなりの謎があるわけですが。機材の密輸入の網の目が緩かった、ってことなんだろうか。