雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

ベートーベン「第九」のピッコロ

 年末恒例のベートーベンの「第9交響曲」だけれど、実はこれまで生で年末に聞いたことがなかった。(年末でなければ聞いたことがある)というわけで、せっかくのありがたい招待券なので、帰京してから何もしていない実家サービスもたまにはよかろうと東京芸術劇場に行ってきた。
 もちろん同行者はまったくの素人。曲は中盤にさしかかり、何を言い出すかと思ったら「座っているだけでなんにもしていない人がいるよ。あの白髪交じりの人」という。
 確かに手持ちぶさた状態で、楽器すら手に持っていない…。しかし、クラシック音楽の世界では、出番が全くない人間は舞台には登場しないから(団員でも、曲によって出場パートがなければ出てこない)、「どこかで必ず出番があるよ」と答えていたら、その出番は最後の最後の1分ほど、でもその部分の旋律では絶対に欠かせないパート、ピッコロ奏者でありました。

 オーケストラでは1曲で1回しか出番がない、なんてことも楽器によってはあって、ドヴォルザークの「新世界より」ではシンバルは中盤に1回鳴らすだけ、とかそんなのは音楽の授業で聞いたことがあるけれど、このベートーベン「第九」のピッコロやトライアングルは結構有名な部類ではないだろうか、と思われる。
 「名録音」といわれるCDも結構持っているけれど、僕自身は何にせよ、たとえへたくそな学生のオケであっても生演奏の緊張感と興奮の方が好きだ。