雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

業界標準なインデックス

 なにしろ仕事が変わり、結構英文を読む機会が(単に今まで日本の会社員としてゼロに近すぎただけなんだろうが)増え、英和辞典も必要かなと思うようになった。
 もちろん最近はみんな電子辞書なんだけれど、この辺は僕はアナクロで、「手で引かないと単語は絶対に覚えられん!」(最近は手で引いても覚えられないけど、笑)と考える方だ。
 とりあえず、使われている単語はシェークスピアではなく現在の英語なので、コーパス使ってる辞書がいいかな、と思って、「ウィズダム英和辞典」(三省堂)を買ってみた。実はこの辞書、僕が”出演”しているそうだ(とある関係者の好意による。感謝)。要するに小生が例文に登場していたりする、らしい。まだ見つけてないけれど。

 そんな折、無いものは無いので、10年以上落ちの(学生以来だから)私物「新英和中辞典 第5版」(研究社)を使っていたら、結構な先輩が「懐かしい辞書使ってるなー」なんて声かけられた。「でもこれ職場にもぼろぼろなのが大量に転がってますよね(それを使うのに抵抗があって買うことにしたのだ)。とりあえず使ってますけどどうなんでしょう」なんて話をしたら、「でも会社の標準辞書はリーダースなんだよね。僕も東京に来て買ったんだよ」という話になり、「へぇー会社の標準辞書なんてあったんだ」と思ったら、デスク席の脇に確かに「リーダース英和辞典」(研究社)の姿が。なんだ知らなかったぞー。

 まあ普通の英語の文章解釈よりも、業務上は固有名詞の正確な翻訳(こういうものは一対一で訳語が決まっているケースも多い)が何より大事、という業種でもあり、そういう目的には「リーダース」が向いているらしい(辞書の宣伝から解釈すると)。でも辞書で結果が変わるほど英語力がないのも確かであり。
 ちなみに会社の標準地図は「平凡社アトラス世界地図帳」であり、国語辞典は「広辞苑」である(とデスクに教えられたことがある)。もちろん新聞社は当用漢字プラス人名漢字、一部の例外的な漢字しか使えないのだが、こういうのも社内の用字用語集で決まっている(市販している会社もある)。
 日本の地名については「地名総覧」(正式名称は忘れたが、通称「赤本」と呼ばれるもので、業者の人が定期的に加除修正していってくれる)という便利なものがある。これは入社してから存在を知った。
 実は中国にもおおざっぱな(県くらいまでしかないが)インデックスがあるそうだ。あと山の標高など科学ものは「理科年表」(国立天文台編、丸善)とか。
 政治部は「国会便覧」(日本政経新聞出版部)が必須。経済部は「会社四季報」(たぶん東洋経済の方が標準だろうが、日経新聞の人は「日経会社情報」を使っているんだろう、当然)。あとは社会部だと六法全書(基本は特別法も網羅している有斐閣のでかい奴でしょう、でも実は使うようであまり使わないので、社内に置いてあるのはあまりアップデートされてない)のほか、「司法大鑑」などという馬鹿高い本もあるが、この本の使用法あたりまでくるとマニアックなので略。
 ちなみにゼンリンの住宅地図は警察も使っているように、ものすごーく便利だけど、地名表記の確認には使わないものなのだ(間違いや表記ずれがけっこうあるらしい)。

 で、けっこう充実した語彙を売りにする辞書って言うものは値が張るわけで。ボーナスまで待つか、いま買うべきか。またこれも悩ましい。