雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

The Two Koreas

 小旅行から帰ってきて、せいぜい仕事(関連した忘年会も)しながら大作「二つのコリア」と「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」とを読了いたしました(二つの作品は、著者は違うが、ほぼ前編と後編の関係をなしていると思う。後編の著者に「二つのコリア」への意識がなかったかと言えば嘘だろう)。
 二つの作品に共通する視点は、北朝鮮の「独自性」と、南北の「意外な親和性」である。
 南北間の数々の秘密接触、六カ国協議への対応。
 中国とソ連(ロシア)の後押しで建国された国でありながら、いやそうであるが故に、ことさらに「主体(チュチェ)」を強調する北朝鮮。そして「主敵」でありながら、「自主統一」の観念の中ではもっとも親和する同族の韓国…それは当事者が盧武鉉政権だからと言うわけではない、ということがよく見える。
 そんななかで日本はバイプレーヤーな訳だが、正直やれることはあまり多くないのではないか、と思わされる。


 ソウルを見てきた印象では、日本世論を騒がす北朝鮮崩壊はまだ遠い、と言う印象だけれど(1980年代の東欧をめぐる状況よりも遅れていると思う)、それが明日あっても驚きはしない、というのもまた事実だろうか。
 南北はいまや「遠くて近い」国だからなぁ…

二つのコリア―国際政治の中の朝鮮半島

二つのコリア―国際政治の中の朝鮮半島


ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機

ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機