読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

困った国である

 核実験を行った近くて遠い隣国。和田春樹氏の本だったと思うが、「北朝鮮は劇場国家である」と記していて、今回の行為の前の表だった外交団の発言なんかを見ていると、さもありなんと思う。

 今後について予断は差し控えたいが、かの国の冬は長く厳しいと聞く。その中で経済制裁は避けられまい。
 十数年前の飢餓期を繰り返すのか、はたまた自暴自棄を起こすのか、いずれもしてもプロメチウスの火?だかゼウスの盾かは分からぬが、いかに強大な武力を以てしても、ただそれのみによって数千万の人口を持つ国をそう長く維持することはできようはずもなく(いくら最貧国であると言っても、である)、局面は一気に流動化、緊迫する懸念がある。

 核実験の有無に関わらず(彼らからすれば圧倒的に開いた国力差を補うための「自衛」なのだろうが)、カリスマを持つ指導者はすでに還暦を超えたと聞く。
 強攻策に向けての議論もさることながら、どこかで軟着陸地点を見いださねばとの動きも強まるだろう。しかしそれは極めて困難で、だからこそ問題が”先送り”されてきたのだけれど。
(私は日本国内で評判の悪い「太陽政策」は、韓国の国力と北朝鮮の経済的現状、さらにその危ういバランスが破綻した場合、崩壊ないし戦争となった場合の巨大な危険性を彼らが自ら冷徹に見極めれば、ほかに採りうる術はない。ゆえにそれは止むに止まれぬ事情から発した”軟着陸(を意図した)政策”である、と考えているのだが)

とまあ、政治学をかじった人間ならこのくらいのことは自然に考えるのではないかと思いますね。
ときに、「劇場国家」であるが故に、わざわざ技術力を実際以上に見せかけるために”核実験を偽装した”という可能性も捨てきれないわけで、これもまた困ったもんだ。