雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答

誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答 (文春新書)

誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答 (文春新書)

 「ナーンにも知らない若いお嬢さん」と山本夏彦が対談(説教?)する本。
 古くさい僕には8割くらいは分かっていることだったけれど、人によっては5割かもしれないし、(僕よりもっと)若い平成生まれの人なら3割かもしれない。牛鍋、寿司屋台(ウニやイクラは寿司にはなかった)、蕎麦、ライスカレー、電報、活動写真、内田百聞と「貧乏」−そして最後に「新聞」=「古人は言論は売ってはならぬと言った」。

「人はおびえてはいてもいよいよになるまで常のように暮らします。人はそういう存在です」
 なんでもないちょっとした語りなのですが、そこここに含蓄があって、ハッとする本です。まあ大江戸老舗ガイドとして活用するもよし?