雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

R資金

 やばすぎて紙面化できないことを書くのもblogの役割かもしれません。

 先年後半東京某所で、某外事筋と会食した折のことです。先方が「NHKの番組を見ましたか」と唐突に話題を振ってきました。昨日大したニュースもなかったしな…と思っていると、NHKでもニュース番組ではなく、「そのとき歴史は動いた」という歴史ドキュメンタリー。それがどうしたと思いきや…

 NHKの番組は いわゆるロシア革命の混乱の際出現した、「白色ロシア人」によるシベリア地方政権の興亡を取り上げたものでした。彼らの支援を名目として、日本政府がシベリア出兵をした、という歴史的事実は教科書に載っています。例えば西部戦線に向かうため、シベリア鉄道経由で米国経由で地球を一周したチェコ軍団の話も、ロシア研究者の間では周知の事実です。
 しかし、NHKを見た関係筋の話は、その本筋ではありませんでした。「問題はR資金ロマノフ朝の金塊の部分なんですよ」。

 NHKによると、ロマノフ朝の崩壊後、白色政権の首領が戦争資金のためロマノフ王朝の金庫から持ち出した金塊は少なくとも500トン、最大で1000トンに上ったそうです。1グラム2000円と単純に計算しても、2兆円!
 「実はその金塊が日本に渡っている」とその筋は続けました。シベリア出兵した日本軍が、当時の蔵相、高橋是清の命で金塊を確保したという事実が番組で取り上げられていたそうです。

 ロシア政府はNHKの番組を見て、直ちに日本外務省に照会。政府系紙イズベズチヤ国営ロシアテレビも報道し、世論を喚起。
 さらに自らの情報機関を総動員し、日本で隠し場所の調査を始めたそうです。筋は「ある高校にあった創立者の高橋是清の胸像まで持ち去って調べたそうだ。いや単なる窃盗かもしれないんだけどね」とにやりと笑う。

 「番組では、金塊のごく一部、7トンだけが日本に渡ったという表現をしていた。実際、その部分については法政大の下斗米伸夫教授が調べたように、朝鮮銀行経由で支払いが終わっているので、道義的にはともかく、法的には問題ない。まぁ武器売却債権との相殺なんだけど。しかし、残った金塊がどこに行ったのかは一切分かっていなかった。これまでは『チェコ軍団に渡り、その後ソ連赤軍との間で山分けされた』という説が有力だった。しかし、チェコ政府もソ連政府にもそんな事実がなかったことが、ソ連崩壊後の調査で分かった」と続けます。
 「そして…、ロシアが調べだしたという情報を得て、我々も調査を始めたんだよ。そしたら金塊のありかが分かっちゃった」
 「どこに?」
 「某全体主義政権を持つ国家の領内だ。残りはそこにある。彼らははそんなものがあるとは知らされていないから、捜しもしていない」
 筋は私にも在りかを明かしませんでした。そして続けます。
 「他国領土だから、掘り出すことは現在はできない。しかも金塊の潜在的所有権はソ連を継承したロシアにある。しかし、ロシアは金塊の場所を知らない。恐らく知り得ないだろうな」と自信ありげ。そして「ロシアは『全体主義政権の崩壊後、金塊回収を日本が保証する見返りに、北方領土は4島を全面返還する』意向を示している」と続けます。

 これは大特ダネです。しかし、やばすぎて書けません…
 「いま、北方領土交渉について、日ロ双方の応酬が活発化しているのはそのためだ。プーチンの来日の際の主要議題もこれだ。君も知っているだろうが、佐藤優くんも保釈になって、交渉の準備は万全だよ。まぁ外交は手の内をさらしたら終わりだからね」











 ユーモア不足につき4月1日ネタは苦手です。
 しかし 事実は小説より奇なり。ゲッペルス流に、「大きなウソの中に小さな真実が混じって」いたりして。