雑観練習帳

ニュースの現場で思うことつれづれ

書評・映画・音楽

「日露戦争、資金調達の戦い」(新潮選書)

日露戦争、資金調達の戦い: 高橋是清と欧米バンカーたち (新潮選書)作者: 板谷敏彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/02/24メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 135回この商品を含むブログを見る 金融版「坂の上の雲」と銘打たれているが、実際はかなり…

ギリシャとプリンストンと

コレリ大尉のマンドリン (海外文学セレクション)作者: ルイ・ド・ベルニエール,太田良子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2001/09/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る コレリ大尉のマンドリン [DVD]出版社/メー…

リチャード・クーのKoo理Koo論

他人のコラムの紹介ばかりで恐縮なのだけれど、日経サイトの連載コラム。タイトルはおちゃらけだが、実はこの連載、相当深い内容。そのうち本になるのだろうが、Webで連載するにはちょっともったいない気がする。 特に第6回「なぜ量的緩和は景気回復につな…

「容疑者Xの献身」

容疑者Xの献身 (文春文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/08/05メディア: 文庫購入: 33人 クリック: 195回この商品を含むブログ (663件) を見る 頭は冴えてるが、風采が上がらず、故にもてない、高校教師の数学者の恋と、同級生で大学…

「小泉政権」(内山融著)

小泉政権―「パトスの首相」は何を変えたのか (中公新書)作者: 内山融出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/04メディア: 新書購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (40件) を見る 飛行機に乗る前日に購入したまま、ほったらかしになっていた中…

沈まぬ太陽−アフリカ編

ちょっと生活が落ち着いてきて欲が出てきたというか、ようやく本が読める状況になったということだろうか。 大ベストセラーである。「白い巨塔」も20年前に読んだことがあるけれど、医療技術とかも進歩しているのに最近になってまたテレビドラマ化されて大ヒ…

あなたはいま、どこにいます?

若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か作者: 赤木智弘出版社/メーカー: 双風舎発売日: 2007/10/25メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 342回この商品を含むブログ (109件) を見る すでに一部で話題になっていたらしいのだけれど、「丸山眞…

ベートーベン「第九」のピッコロ

年末恒例のベートーベンの「第9交響曲」だけれど、実はこれまで生で年末に聞いたことがなかった。(年末でなければ聞いたことがある)というわけで、せっかくのありがたい招待券なので、帰京してから何もしていない実家サービスもたまにはよかろうと東京芸術…

機内で見た映画、「フラガール」

ちなみに帰りのエミレーツ航空の機内で映画を3本見た。「フラガール」「眉山」「バブルへGO!」どれもよかったけど、なんといっても白眉は「フラガール」。 よくテレビドラマで見ていた松雪泰子という人があんなに演技派だったとは思わなかったが、キャスティ…

「カルラのリスト」試写会

生まれて初めて試写会というものに行ってきた。「カルラのリスト」。主人公、カルラ・デル・ポンテ:Carla Del Ponte(女性)のドキュメンタリー。彼女は 旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷法廷(ICTY)のスイス人の国連検察官。*1 この映画は法律家のドキュメンタ…

Превосходно!(申し分ない)

わが愛する(笑)足立区出身の映画監督、北野武氏が、パナソニックの薄型テレビ”Viera”のテレビコマーシャルに出演。モスクワの旧・ロシアホテルに面して巨大な看板も掛けられているという(産経新聞による) すごいのはこのCM、ロシアと周辺諸国=旧ソ連圏限定…

コマンダンテとナルイシキン

渋谷のユーロスペースに初めて行った。 「コマンダンテ」(司令官という意味)オリバー・ストーンがキューバのフィデル・カストロ議長にインタビューした。ただそれだけの映画。もともとはテレビの特集だったらしい。したがって画像の美しさ、っていうのも微…

グッバイ・レーニン

グッバイ、レーニン! [DVD]出版社/メーカー: グラッソ(GRASSOC)発売日: 2004/10/16メディア: DVD購入: 2人 クリック: 84回この商品を含むブログ (437件) を見る ドイツ映画なんです。コメディなんですが、微妙にコメディでない。東ドイツの西への「併合」と…

一日二件の酒を飲み

肴は特に、こだわらず。。。ってわけじゃないですが。 今日はとても重要な飲み会に2件出席。朝から晩まで話していたような気がします。 昼の幹事さんも、夜の幹事さんも、どうもありがとう。ぜひ年が明けたらまた飲みましょう。 そして昼の主賓さん、おめで…

クララが立った!

といっても某アニメじゃなくて、シューマンの奥さんはクララだったな、と思い出したのでつい。 のだめカンタービレ、も読んで見てるけど、最近はベートーベンやブラームスよりも、もう少し新しいというか、シューマンやマーラー、リスト、バルトークなんかに…

泣けるラフマニノフ

ラフマニノフの交響曲を聞いている。ラフマニノフの交響曲は世の習いから行けばマイナーだと思うし、実は初めて聞くのだが、なんか泣ける。ラフマニノフ:交響曲全集アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,ラフマニノフ,マゼール(ロリン)出版社/…

The Two Koreas

小旅行から帰ってきて、せいぜい仕事(関連した忘年会も)しながら大作「二つのコリア」と「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」とを読了いたしました(二つの作品は、著者は違うが、ほぼ前編と後編の関係をなしていると思う。後編の著者に「二つのコリア」へ…

誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答

誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答 (文春新書)作者: 山本夏彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (26件) を見る 「ナーンにも知らない若いお嬢さん」と山本夏彦が対談(説教?)する…

北方領土問題―4でも0でも、2でもなく

北方領土問題―4でも0でも、2でもなく (中公新書)作者: 岩下明裕出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/12メディア: 新書 クリック: 65回この商品を含むブログ (18件) を見る 岩下教授には仕事で一度お目にかかったことがあります。大変なタフネスで、教…

「氷点」と鶴田真由と…

「氷点」と鶴田真由と… 鶴田真由は好きな方なので、NHKがかかっていると何となく「氷点」を見てしまうわけですが。 知っている人はご承知のように、軟弱文系の私は山という山には基本的に登らない(屋久島とか、尾瀬は別にして)わけですが、それとは別に、…

ほりえもんと「オネアミスの翼」

ほりえもん逮捕のニュースに隠れてしまったが、H-IIAロケット8号機打ち上げ成功。 関係者の皆さん、おめでとう。愛国者じゃないけれど、ロケット打ち上げを国威発揚とか、そんなことと関係なく、幸せな気分で喜べる国に生まれたのは、幸せなことだなあと思う…

「マネーボール」

マネー・ボール (RHブックス・プラス)作者: マイケル・ルイス,中山宥出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2006/03/02メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 191回この商品を含むブログ (159件) を見る 金のないプロ野球チームをあてがわれたら…

「働く過剰」

働く過剰 大人のための若者読本 日本の〈現代〉12作者: 玄田有史出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2005/10/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (40件) を見る 「東武鉄道の運転士が、長男を約4分間、運転室に入れて乗務したと…

「帰国運動とは何だったのか」

帰国運動とは何だったのか―封印された日朝関係史作者: 高崎宗司,朴正鎮出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る 北朝鮮の「日本人妻」の取材をしたことがあります。豊かな今の時代、北朝鮮…

「野村ノート」

野村ノート作者: 野村克也出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 85回この商品を含むブログ (120件) を見る かれこれプロ野球を観て20年になる。ひいきチームは変遷したけれど、最初に野村克也氏の本を読んだのは、清…

最近観てるもの(「シベ超」)、読んでるもの(「戦争と平和」)

あまり進展ははかばかしくはないのですが…シベリア超特急 コンプリート DVD-BOX出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2005/08/26メディア: DVD購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (29件) を見る 毀誉褒貶(批判の方が遙かに多い?)で有名な…

「共産主義はソビエトプラス電化である」

と言ったのはレーニン。「水道」でも「ガス」でも「鉄鋼」でもなく、「電気」なんです。 革命の父の遺言を忠実に実行したのか、黒鉛減速炉の原子力発電所まで大量建設してみせた電気へのこだわりとは対称的に、上下水道への気配りが全く欠如していたのは、ソ…

せめて丸山真男くらいは…

勇ましい国家論を語ったり、酒場で後輩に偉そうに「ジャーナリズム」を語ったりする前に、せめて丸山真男くらいは読んで欲しい。 いや、せめて『現代政治の思想と行動』、せめてその第一部の「現代日本政治の精神状況」くらい、せめてその冒頭の「超国家主義…

「アルハンゲリスクの亡霊」

アルハンゲリスクの亡霊〈上〉 (新潮文庫)作者: ロバートハリス,Robert Harris,後藤安彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る アルハンゲリスクの亡霊〈下〉 (新潮文庫)スターリンの残した謎の文書をめぐ…

「希望格差社会」

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く作者: 山田昌弘出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 98回この商品を含むブログ (251件) を見る 「若年失業」の問題は、いずれの先進国でも深刻だ。バブル崩壊まで…